先に浴槽から上がったソープ嬢が、タイルの床にセミダブルサイズのビニールMットを敷く。
洗面器に汲んだお湯にローションを加えて、両手で混ぜからMットにふりかける。
僕は浴槽に浸かったまま、それらを行うソープ嬢のくびれた腰や、豊かに張った胸を眺めている。
「滑らないようにして下さいネ」
「うつ伏せで両手を枕のほうに出してください」
僕は滑りそうになりながらもソープ嬢の言うがままゆっくりとMットの上にうつ伏せに寝そべり、両手を出す。
ほどなく僕の背中からお尻のあたりに充分に温められたローションがふりまかれる。
ヌルヌルとした感触に期待が高まる。
そして、うつ伏せになった僕の背中に覆いかぶさった、やや小柄なソープ嬢の熱い感触が伝わってくる・・・
たいがいの場合、このような感じでMットプ〇イが始まる。
想像しただけでもワクワクしてくるこのMットプ〇イ、古くは「泡踊り」などとも呼ばれていた、ソープランドでは、否、性風俗には外せないと思えるくらいに僕には重要で楽しみなひとときなのだ。
Mットプ〇イ、泡踊りとは、ソープ嬢が自分のボディを使ってお客さまの身体を「洗って」くれるサービスの一種である。
僕たちの身体の敏感なポイントに刺激を与えつつ、ソープ嬢も全身を使って上から下から、ローションの滑りに任せて縦横無尽に動いて洗ってくれる。
なので、ソープ嬢の動きや、角度によってはたまらなくイヤらしい、というかセクシーな光景を見ることが出来て、視覚的にも興奮する。
昭和44年に川崎・堀の内で「泡踊り」として登場したとされる、このMットプ〇イ。
あるソープ嬢が考案し、広めたらしいのだが、この女性がどんなきっかけで考え出したのかわからないが、おそらく日本独自のプ〇イであろうこのMットプ〇イこそ、僕がソープランドへ行って愉しみたい、これがあるからソープランドへ行きたい、と思う遊びなのだ。
ところでこのMットプ〇イ、より愉しむためにはどうすれば良いのだろう。
僕は、Mットプ〇イではソープ嬢にすべて任せることにしている。
プ〇イが進むとつい、彼女の身体に触れたくなったりしてしまうけれども、そこは我慢して彼女の言うがままにし、彼女が動きやすいようにしている。
彼女のテクニックを味わうこと、すなわち気持ちよくしてもらうには、やはり彼女のやり方に身を任せるのが良いと思うのだ。
彼女にまるで料理されてしまうような感じ。
こちらから彼女に触れたり、おねだりはしないで、このときばかりはまさにまな板、ならぬ「Mットの上の鯉」という気持ちで身を委ねてみる。
すると、焦らされているようなもどかしさや、サワサワとした彼女の柔毛の感触が気持ちよかったり、僕はうつ伏せになっているので彼女が見えないから「足がここなのに、何で手で握れているのだろう・・・」みたいな想像をかき立てられたり、「こんなところが?」という、身体の思わぬ部位が気持ち良いという新発見をしたり、「入〇か、入〇ないか」「あっ、一瞬入〇た?」というようなスリリングな瞬間を愉しんだりできる。
こちらが何もしないぶん、彼女のほうはマイペースで動けるので、気分がノッてくると、体位を変えるときにディープな口〇けをしてくれたり、時には「ここで1回、すっきりしますか?」などといったうれしい誤算が起きるのである。
ソープ嬢にご奉仕されつつ、時としてうれしいハプニングが期待できる、なので、僕はMットプ〇イが大好きだ。
僕と同様に、いつもは自分から女性に奉仕している諸兄も、ここはソープ嬢それぞれが持つ、特徴あるプ〇イに身を任せてみてはいかがだろうか。
改めて、Mットプ〇イ、泡踊りを考案したソープ嬢の偉大な貢献に感謝したい。